令和6年 能登半島地震における児童館等支援活動レポート2

災害支援

令和6年 能登半島地震における児童館等支援活動レポート2

令和6年3月29日

令和6年能登半島地震児童館等支援募金へのご協力、誠にありがとうございます。財団では皆様からの募金により、被災地の児童館等のこどもの居場所への支援を行っています。

震災発生から現在まで、被災地域の自治体及び児童館等からの要請を受け、以下の支援を行いました。


▶人的支援


七尾市 放課後児童クラブへの専門スタッフ派遣

【令和6年1月31日(水)~3月1日(金)】

七尾市役所より、放課後児童クラブ再開にあたり放課後児童支援員も被災している状況から、当面必要な職員の確保が難しい状況があり、専門スタッフ(有資格者)派遣の要請がありました。全国の児童館等から有資格者の支援ボランティアを公募し、保育士、教員免許、社会福祉士、認定児童厚生員資格等の有資格者8名を派遣しました。131日(水)から31日(金)まで、1名ずつが高階放課後児童クラブにて専門職としてのスキルを生かした子どもの居場所づくりのサポートを行いました。

支援に入ったスタッフからは屋外で身体を動かす遊びを欲している子どもが多いという報告がありました。また、当該放課後児童クラブ支援員からは、全国の児童館職員のスキルから学ぶことが非常に多かったと感想をいただいています。

【主催】一般財団法人児童健全育成推進財団全国児童厚生員研究協議会

【協力】全国児童館連絡協議会/石川県児童館連絡協議会ほか

【連携機関】公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

  


「じどうかん あそびのマルシェinななお」の開催

【令和6年3月23日(土)・24日(日)】

県立大型児童館 いしかわ子ども交流センター七尾館は震災により水道管破裂、建物・備品破損等の被害を受け、一か月休館していましたが、2月1日(木)より損壊したホールを除き、安全を考慮しながら限定的に再開しました。

全国の児童館等から遊びの提供を行う支援ボランティアを募集、20名のボランティアとともに今後の七尾館への利用促進、遊びを通じた子どもの心理的ケアを目的とし、全国の児童館から遊びのプログラムを持ち寄り「じどうかん あそびのマルシェinななお」を開催しました。

2日間で親子228名の来場があり、工作、運動遊び、伝承遊び、リズム遊び、駄菓子屋体験など様々な遊びを体験していただきました。

保護者からは「普段は避難所生活で、静かにしないといけなかった。子どもが思いっきり走る姿を久しぶりに見られて親としてもうれしい」という声が聞かれました。

主催:いしかわ子ども交流センター七尾館一般財団法人児童健全育成推進財団全国児童厚生員研究協議会

連携・協力:七尾市全国児童館連絡協議会/石川県児童館連絡協議会/こくみん共済セブン銀行マテル・インターナショナル

   

【報道】

被災した子どもたちに遊びの場を提供 七尾市で開催 2024.03.23 NHK

騒いでも走ってもOK 七尾に子どもの遊び場 2024.03.24 中日新聞


珠洲市「春休み1日保育」への専門スタッフ派遣

【令和6年323日(土)~44日(木)】

石川県珠洲市内にある小学校では、震災の影響により地域支援員が放課後子供教室と一日保育の運営にあたることが困難な状況になりました。そのため、珠洲市では春休み期間中に市内1か所に集約して一日保育を実施することとなり、3月上旬にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通じて教育委員会から専門スタッフによる支援要請があり、珠洲市春休み一日保育のサポートを行うこととなりました。

全国の児童館等から支援ボランティアを公募し、9名の支援スタッフを1日2名ずつ派遣。

ラポルトすずの市民サロンにおいて小学生3050名程度を地域支援員とともに、安全の考慮しながらこどもたちに直接的に関わり、遊び・話し相手・相談等を行いました。

【主催】一般財団法人児童健全育成推進財団全国児童厚生員研究協議会

【協力】全国児童館連絡協議会/石川県児童館連絡協議会ほか

【連携機関】公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

【報道】支援員が足りない 能登の「放課後子ども教室」避難所から通う人も 2024.04.20 朝日新聞

  


物的支援


県立大型児童館いしかわ子ども交流センター七尾館への物品寄贈

水道管破裂、建物・備品破損などの被害を受け、長期休館となっていた七尾館の再開にあたり必要となる物品を聞き取り、寄贈しました。

寄贈品:冷水器、プロジェクター、洗濯機、子ども用木製テーブル、絵本、児童図書等。

  


輪島市内の放課後児童クラブへの物品寄贈

輪島市、輪島市社会福祉協議会との連携のもと、市内13カ所の放課後児童クラブ再開にあたり必要となる物品を聞き取り、寄贈しました。

寄贈品:子どもや職員の災害用ヘルメット、文房具、玩具等。

  


能登地方における復興は「子どもの居場所」においても未だ先が見通せない自治体もあり、引き続き長期的な支援を行ってまいります。
輪島市児童センターは震災発生当初より避難所になっており、3月末日現在、児童館としての再開の目途は立っていません。同じく輪島市内にあるもんぜん児童館は自衛隊の入浴支援施設と車両置き場として使われており、同様に再開は見通せていません。

今回の震災で、もともと子どもの居場所であった児童館が避難所になることにより、子どもの居場所が不足するという課題が浮彫りとなりました。
輪島市の児童館が通常通りの子どもの居場所として再開する際には、現地のニーズをふまえ、人的、物的な支援を行っていく予定です。

引き続き、ご支援を、よろしくお願いいたします。


補助:こども家庭庁 NPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業(被災したこどもの居場所づくり支援)


参考リンク

令和6年 能登半島地震における児童館等支援活動について(随時更新) 児童健全育成推進財団

「子どもたちの心のケアで一番有効なのは遊び」被災地の子ども支援の現状と課題は… BSN新潟放送 R6.2.9