令和8年熊本地震 被災児童館等 現地調査報告(8月6・7日、19・20日実施)

災害支援

熊本地震 被災児童館等 現地調査報告(8月6・7日、19・20日実施)

当財団では、令和8年熊本地震による児童館の被災状況と、児童館の復旧、こどもの支援ニーズを把握するため、2回の現地調査を実施、
震度6以上の揺れを観測した熊本市、宇土市、八代市、益城町、芦北町の児童館等を訪問しました。
調査の中から、児童館の状況を報告します。
 

熊本市(南部児童館・城南児童館)
熊本市内では、南部児童館等が現在(8月20日)も避難所として活用され、公民館と併設された施設内で避難者の受け入れが行われていました。
その影響で、日中に遊びに来たこどもたちを受け入れられず、地域のこどもの居場所不足という課題も見られました。
また、城南児童館ではエントランス付近のブロックが破損する被害がありましたが、現在(8月20日)は通常どおり開館しています。
職員から物品やプログラム支援等のニーズを確認しました。

南部児童館(避難所)
 

城南児童館(エントランス等破損)
  

宇土市(宇土市児童センター)
児童センターに地割れや花壇ブロックの損壊、漏水などの被害が発生しました。
その後、安全確認を経て8月12日から通常開館を再開しています。しかし利用者数は例年を大きく下回っており、こどもの中には大きな音に敏感になるなど、地震の影響が残っています。 施設からは、地域のこどもたちを元気づけるイベントの開催支援や、備品支援への希望を確認しました。
  

八代市(ひかり児童館)
ひかり児童館では、駐車場周辺の地盤隆起や液状化の痕跡が見られ、現在(8月20日)も生活用水の確保が課題となっていました。
発災直後から民間団体の支援を受けながら施設運営を継続し、自由来館や児童クラブも再開しました。
地域の遊び場としての役割は重要ですが、利用者数は平常時の半分程度にとどまっています。
井戸の復旧支援や、こどもたちが身体を動かして遊べる遊具への支援ニーズが確認されました。
   地面が隆起している箇所多数。生活用水の井戸が破損。

益城町(益城町児童館)
益城町児童館は建物の基礎部分に深刻な被害を受け、隣接施設との接続部分にも大きな段差が生じています。
安全上の理由から立ち入りができず、再開や再建の見通しも立っていない状況です。
現在は支援団体が夏休み期間中に代替的なこどもの居場所づくりに取り組んでおり、児童館職員がサポートに入っています。
長期的には児童館の再建が大きな課題となっており、児童館再建の際には連携を取ることを益城町担当課と確認し、中長期的な支援を予定しています。   
隣接する健康福祉センターとの接合部に段差が生じ、利用不可。

芦北町(芦北児童館・湯浦児童館)
芦北児童館で外壁のひび割れやトイレの漏水、湯浦児童館で軽微な被害が確認されました。
幸い大きな人的被害はありませんでしたが、こどもたちは発災時に強い不安を感じていた様子が報告されています。 両施設とも被害は限定的でしたが、地域では今後の地震への不安が続いています。

芦北児童館
  

湯浦児童館
 

支援ニーズ
・こどもたちが安心して過ごせる居場所づくり
・児童館で活用する遊具。玩具や備品の充実
・被災地域のこどもを支える遊びや体験プログラム

ご支援のお願い
被災地域の児童館では、施設の復旧とともに、こどもたちの日常や遊びの機会を取り戻すための支援が求められています。
現在、複数のNPO、NGO団体がこどもたちの緊急的な居場所づくりに奔走されていますが、多くは夏休み期間で終了します。 当財団は全国児童館連絡協議会、全国児童厚生員研究協議会とともに備品整備や遊びのプログラム支援などを通じて、
児童館が地域の中で通常の機能を取り戻すことが、こどもたちの安心・安全にもつながります。 皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。 ご支援いただいた募金は、熊本県児童館連絡協議会と連携し、こうした被災地域の児童館の環境整備や、こどもたちの心のケアのための支援活動に活用してまいります。

「児童館等活動支援募金」