理事長あいさつ

子どもは歴史の希望

一般財団法人
児童健全育成推進財団

理事長 鈴木 一光

言語をもたなかった霊長類が文化を伝承していく仕組みは、長期間にわたる共同生活の中で年長の大人(成熟者)がモデルになって、子ども(未熟者)がこれに関心を寄せて見てまねるという、観察による学習が成立していたからといわれています。

異年齢の遊び集団が自然発生的に成立しにくくなった現代にあっては、“みそっかす(年少児)”が年長児を観察する機会がなくなりました。学校の教授学習方式のみでは生きる意欲が薄くなります。憧れて見習うという学習意欲を培えるのが「遊び」であり、児童館はこの内発的動機に裏打ちされた「遊び」によって子どもの発達を支援します。

児童館における子ども・子育て支援とは、合計特殊出生率の確保に止まらず、結果として社会化された子どもを育成することだと考えられます。子どもを社会化するには、①家庭、②仲間、③学校が必要であるといわれています。特に働く大人の姿が見られる地域の中で学ぶことが大切なのです。母親クラブや子ども会育成会と協働したり、放課後児童クラブを附置して児童館を拠点に地域を遊び回ったり、そんな本当の地域の新生を考えていくのも児童館です。

私ども財団は、児童館・児童クラブ・母親クラブの方々をしっかりと支援し、すべての子どもの健やかな育ちを応援して参ります。